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競馬ーギャンブル=ロマン

名レース列伝 第2回 「第61回皐月賞(2001年)」

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○基本情報
 日時  2001年04月15日
 競馬場 3回中山8日目
 距離  芝右2000m
 馬場  芝 : 良
 結果  1着 アグネスタキオン
     2着 ダンツフレーム
     3着 ジャングルポケット

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○背景
第2回目の名レース列伝は第61回の皐月賞です。
この年の3歳馬は当レースの勝馬アグネスタキオンジャングルポケットクロフネマンハッタンカフェと有力馬の多い後々最強世代ともいわれました。
そんな世代にクラシックの第1戦目となる皐月賞は3戦無敗で圧倒的な一番人気のタキオンに、2歳時のラジオたんぱ杯でタキオンの2着に敗れたのみのジャングルポケットが雪辱を伺い、別路線組のダンツフレームが穴人気となる情勢でした。
アグネスタキオンは全兄がダービー馬のアグネスフライトという良血、そして過去3戦での圧倒的な勝ち方からすでに3冠間違いなしともいわれており、単勝1.3倍の大本命で本番を迎えます。

○レース
枠順はアグネスタキオンが4枠7番の真ん中の枠に入りジャングルポケットは差し馬と小回りの中山を考えると決して歓迎できない最内枠となってしまいます。
レースが始まるとスタートして予定通りアグネスタキオンは先行し5~6番手の絶好の位置での競馬となります。その一方ジャングルポケットはスタートが悪く後方からの競馬となりこの時にすでに勝負は決まっていたのかもしれません。
向こう正面に入るころにはアグネスタキオンは好位5番手の外目につけ、この時点で不利を受けることもない位置から横綱相撲の競馬となります。ジャングルポケットは包まれることを懸念して徐々に徐々に外に持ち出し、その前にいたダンツフレームと共に3コーナーに入る頃には中断の外目の位置取りになります。ジャングルポケットダンツフレームはそのまま一緒に3コーナーから4コーナーにかけて捲って上がって直線入る頃には先頭集団に取り付きます。そのころアグネスタキオンは好位から周りのジョッキーの手が動く中持ったままで不利の受けない外に出し最後の直線に向かいます。
直線入ったところで外に持ち出したアグネスタキオンに、捲って大外から先頭集団に取り付いたジャングルポケットダンツフレームの2頭が一瞬並びかけますが、そこから軽く仕掛けたアグネスタキオンに突き放されます。
その後は懸命に追われる2頭と差が縮まることはなく、大きく差がつくこともありませんでしたがこれはアグネスタキオンの河内騎手が全力で追っていないだけで、着差以上に強い内容でアグネスタキオンが一着でゴール、2着にダンツフレーム、3着にジャングルポケットと人気の3頭での決着となりました。

○感想
このレースはジャングルポケットがスタート悪かった部分を差し引いてみても、何度やっても1着は変わらなったと思います。突き放して圧勝したわけではありませんが、好位から危なげなく手ごたえ抜群で勝利したアグネスタキオンは間違いなく歴史に残る名馬になったと思います。
ジャングルポケットはこの後ダービーにジャパンカップダンツフレーム宝塚記念を勝つ後のG1馬を相手に圧倒的な強さを見せつけてくれました。
その一方でスタートが悪く最内枠から大外まで持ち出し、更に早めから捲って真向勝負に挑んだジャングルポケットについても今後に期待してしまう内容でした。
アグネスタキオンはこのレースの後に屈腱炎の為引退となってしまいこの2頭が再び戦うことはありませんでしたがましたが、この後のジャングルポケットのダービーのレース内容を見ると、タラレバにはなりますがアグネスタキオンが無事だったとしてもどちらが勝っていたのか分からないと思います。
歴代最強馬としても声の上がるアグネスタキオンにとって最初で最後のG1勝利となってはしまいましたが、このレースのインパクトだけでも十分その資格はあるのではないかと思います。

○リンク 

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