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競馬ーギャンブル=ロマン

名レース列伝 第1回 「第57回桜花賞(1997年)」

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○基本情報
 日時  1997年4月6日
 競馬場 2回阪神6日目
 距離  芝右1600m
 馬場  芝 : 不良
 結果  1着 キョウエイマーチ
     2着 メジロドーベル
     3着 ホーネットピアス

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○背景
第1回目の名レース列伝は第57回の桜花賞です。
この年のクラシック第1戦の桜花賞は、メジロドーベルキョウエイマーチの一騎打ちとになりました。
2歳G1を圧勝しまた父がメジロライアンというのもあり人気も抜群のメジロドーベルが当初は圧倒的有力候補と言われていましが、前哨戦のチューリップ賞で掛かってしまい敗退。
その一方ダートで力をつけ、芝に代わりクラシックの登竜門となるエルフィンSとトライアルの報知杯3歳牝馬特別を圧勝したキョウエイマーチが台頭し、前走の内容、当日の不良馬場や距離適性もあってか人気で逆転して本番を迎えました。

○レース
レース当日はあいにくの雨、不良馬場。ダートもこなすキョウエイマーチ有利との声が多く聞かれる中レースは始まります。大外枠のキョウエイマーチとその少し内側のメジロドーベル。当時の桜花賞は外枠が不利といった意見もありましたが、人気の2頭が外に入った為自分はあまり気にはなりませんでした。
スタートしてまず先手を取ったのはミニスカート。人気の2頭もまずまずのスタートから、キョウエイマーチは大外からじわりじわりと上がって2番手に、最初は少し引っかかるそぶりも見せましたが程なくして折り合い、絶好の位置から進んでいきます。一方のメジロドーベルは前走で掛かってしまったこともあってか折り合い重視に見え、後方からの競馬となります。レースは進み馬場を考慮してなのか折り合い重視なのかわかりませんがメジロドーベルは3コーナーあたりから早めに徐々に進出、4コーナー回る頃には4~5番手まで押し上げ最後の直線に入ります。
直線に入りまずはキョウエイマーチが早々に先頭に立ち、内ラチ沿いをグングン加速して差を広げにかかります。一方のメジロドーベルも外から追い上げ体制に入りますが中々差が縮まりません。それどころか坂を上がるころには差が開きだし、最後はキョウエイマーチが4馬身差をつけて1着でゴール。メジロドーベルは2着、3着にメジロドーベルを首差まで追い上げたホーネットピアスが入り、その後ろはさらに5馬身離れていました。
この年の桜花賞キョウエイマーチの圧勝で幕を閉じました。

○感想
桜の季節とはかけ離れたあいにくの雨、ドロドロの不良馬場でおこなわれたこの年の桜花賞ですが、キョウエイマーチの強さをまざまざと見せつけられたレースになりました。
メジロドーベルもG1を5勝した名牝でしたが、そのドーベルに4馬身という決定的な差をつけた圧勝劇です。
この2頭はその後オークス秋華賞では距離適正の差もありメジロドーベルに軍配があがりますが、それ以降メジロドーベルは中距離路線に進みキョウエイマーチは短距離路線に進んだため古馬となって戦うことはありませんでした。
今であればヴィクトリアマイルで戦っていたことでしょうが当時はまだなく、古馬になって良馬場の府中のマイルで戦ったらどちらが勝っていたのか妄想は尽きません。

○リンク 

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